本書の特色
・甲骨文字より清朝名家の篆隷のすべてを網羅
・写真版による原件の再現
・近時出土の東周(孔子の時代)秦・前漢の木・竹簡の充実
刊行にあたって
「篆隷字典」を出版して二十数年になり、多くの方々に利用していただいた。この間、中国各地で東周(孔子の時代)秦・前漢代の文字資料の出土が続きその数量は驚異的なもので、内容からもレベルも高く、これからの書表現は勿論のこと、校字に対する考えも大いに前進するものと考えられる。
私は折々にこれらの新資料を「篆隷字典」に貼り込んで利用していたが、郭店・上海楚竹書(上海楚簡)のすべて公刊されたことで、版を新たにすることにした。
内容が充実したことで「篆隷大字典」とした。本書が今後に大きな影響を及ぼすことを期待している。